遺言書
自筆証書遺言の保管制度について
【コラム】自筆証書遺言の保管制度について このたびの民法改正に伴い、「法務局における遺言書の保管等に関する法律」が制定され、法務局で自筆証書遺言を保管してもらう制度が創設されました。 自筆証書遺言は、遺言者が遺言書の全文、日付及び氏名を自書し、これに押印をすることによって成立する遺言です(ただし、自筆証書遺言にこれと一... 続きはこちら≫
遺言書の作成
事務員:遺言書を残す話を聞くことがあるのですが、遺言書にはどのような種類があるのですか。 弁護士:主に利用されているのは、自筆証書遺言(じひつしょうしょいごん)と 公正証書遺言(こうせいしょうしょいごん)です。その他にも遺言の種類はありますが、 ここでは、自筆証書遺言と公正証書遺言に限... 続きはこちら≫
推定相続人の死亡と遺言の効力
推定相続人の死亡と遺言の効力 1 はじめに 相続させる旨の遺言により遺産を相続させるものとされた推定相続人が、遺言者より先に死亡した場合、遺言の効力はどのようになるのでしょうか。 2 事例 次のような事例を仮定して説明します。 Aさんが、長男であるBさんに全部の遺産を相続させる旨の公正証書遺... 続きはこちら≫
遺言書の検認手続と自筆証書遺言の無効の主張
ご質問 私の父は、先月、死亡しました。私の父の法定相続人は、私と私の兄です。 私は、父から、生前、自筆証書遺言を作成したという話は聞いたことがありませんでした。 私の兄は、自筆証書遺言の検認の申し立てをし、家庭裁判所から、私宛に郵便物が届きました。 私は、先日、検認手続きの期日に出席しました。私は、検認の... 続きはこちら≫
撤回された遺言の復活
撤回された遺言の復活 民法は、民法1022条、1023条、1024条の規定により撤回された遺言は、その撤回の行為が、撤回され、取り消され、又は効力を生じなくなるに至ったときであっても、その効力を回復しない旨規定しています。 民法は、ただし、その行為が詐欺又は強迫による場合は、この限りではない旨規定しています。 したがっ... 続きはこちら≫
「相続させる」旨の遺言の効力
「相続させる」旨の遺言の効力 実務上、遺言において、「相続させる」旨の文言が用いられる場合があります。 「相続させる」旨の遺言は、相続分の指定、遺産の分割の方法の指定、遺贈のいずれにあたるのでしょうか。 「相続させる」旨の遺言は、どのように解釈したらよいのでしょうか。 この問題について、最高裁判所の裁判例では、 「「相... 続きはこちら≫
相続欠格と遺言書の破棄、隠匿
民法は、相続人の欠格事由を定めています。 民法891条5号は、相続人の欠格事由の一つとして、 「相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、又は隠匿した者」をあげています。 それでは、相続人が相続に関する被相続人の遺言書を 破棄又は隠匿した場合、常に相続人の欠格事由に該当するのでしょうか。 最高裁判所の裁判例では、... 続きはこちら≫
遺言執行者の選任
ご質問 私の母は、2ヶ月前に死亡しました。 私の母の法定相続人は、私と妹、弟です。 私の母は、自筆証書の遺言書を残してくれたのですが、遺言執行者の指定がありませんでした。 自筆証書遺言の検認の手続きは、先月、終わりました。自筆証書遺言の内容は、要約すると、銀行預金を私と妹にそれぞれ2分の1ずつ相続させること、自宅の土地... 続きはこちら≫
遺言の撤回(法定撤回)
遺言の撤回(法定撤回) 遺言者は、いつでも遺言の方式に従って、その全部又は一部を撤回することができます。 遺言による撤回がなくても、遺言を撤回したものと見なされる場合があります。 民法は、遺言を撤回したものとみなされる場合として、次の規定をしています。 ①前の遺言が後の遺言と抵触するときは、その抵触する部分については、... 続きはこちら≫
自筆証書遺言と押印(遺言書本文の入った封筒の封じ目に押印がある場合)
自筆証書遺言と押印(遺言書の入った封筒の封じ目に押印がある場合) 民法968条1項は、自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない旨規定しています。 それでは、自筆証書遺言が封筒に入れられており、封筒の封じ目に押印がなされているものの、封筒の中の遺言書には押印... 続きはこちら≫