弁護士に相談するべき理由

 遺産分割を弁護士に依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

1 法律のプロの観点から、法的な主張と解決策を考えることができる

  弁護士は、法律のプロであり、遺産分割の交渉、調停、審判をいくつも経験していれば、遺産分割において、どのようなことが争点になるか、どのような法的主張が考えられるか、法的主張の裏付けとなる証拠としては、どのようなものがあるかなど、知識や経験から多くのことを知っています。

  一方、当事者の方は、遺産分割は、人生において何度も経験をされない方が多く、法律の規定がどのようになっているのか、どのようなことが問題となるのか、分からないことも多いと思います。また、当事者の方は、どうしても感情が入ってしまい、客観的な判断が難しい場合もあります。

  弁護士は、専門家かつ第三者の視点から、ご依頼者の方にとって、有効な法的主張や解決策を助言することができます。

 

2 交渉も、調停、審判の手続も代理人になることができる

  弁護士は、遺産分割の交渉について、ご依頼者の方の代理人として、交渉することができます。

  次に、遺産分割の交渉でまとまらなかった場合であっても、遺産分割の調停手続の代理人となることができます。

  さらに、遺産分割の調停手続で合意に達しなかった場合であっても、遺産分割の審判手続の代理人となることができます。

  このように、弁護士は、交渉手続から、裁判所の調停、審判手続に至るまで、ご依頼者の方の代理人として活動することができます。

 

3 特別受益、寄与分など法的な主張をすることができる

  特別受益、寄与分などは、遺産分割の調停、審判の手続において、問題となることがあります。

  弁護士は、遺産分割の調停、審判の手続において、ご依頼者の方から事情をうかがったうえで、特別受益、寄与分など、必要な主張、その立証方法を助言します。

 

4 改正民法(相続法)の施行が順次行われています

  民法(相続法)の改正がされ、令和2年3月現在、順次、施行されています。

  したがって、遺産分割に関する紛争については、制度ごとに、まず、改正前の民法(相続法)が適用されるのか、改正後の民法(相続法)が適用されるのかが問題になります。

  さらに、近時、実務に影響を与える最高裁判所の裁判例がなされています。

  民法(相続法)の改正や新しい最高裁判所の裁判例などは、法律のプロである弁護士に確認することがもっとも確実です。

 

 

5 遺産分割は、弁護士にご相談ください。

  遺産分割について、分からないことやお困りのことがございましたら、弁護士までご相談ください。

  また、争族を防ぐための遺言などの生前対策についても、弁護士までご相談ください。