遺言
自筆証書遺言と花押
自筆証書遺言と花押 自筆証書によって、遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければなりません。 それでは、押印ではなく、花押(かおう)がされている自筆証書遺言は、効力が認められるのでしょうか。 民法の条文上は、押印が求められており、花押は押印とは異なりますので、問題とな... 続きはこちら≫
遺言の種類
遺言の種類 遺言には、普通方式と特別方式があります。 普通方式には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類があります。 また、民法は、特別方式を規定しています。特別方式としては、例えば、民法976条は、疾病その他の事由によって死亡の危急に迫った者の遺言について規定しています。 普通方式のうち、こ... 続きはこちら≫
カーボン紙を用いて複写の方法で記載した自筆証書遺言と自署の要件
相続、カーボン紙を用いて複写の方法で記載した自筆証書遺言と自署の要件 民法968条1項は、自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない旨規定しています。 法が、自筆証書遺言について、自書を要件としている趣旨について、最高裁判所の裁判例では、自筆証書遺言において... 続きはこちら≫
遺言者が自ら斜線を引いた自筆証書遺言の有効性
遺言者が自ら斜線を引いた自筆証書遺言の有効性 最高裁判所第2小法廷は、平成27年11月20日、自筆証書遺言を作成した後に、遺言者自身が、赤色のボールペンで自筆証書遺言の文面全体に左上から右下にかけて1本の斜線を引いたケースで、故意に遺言を破棄したといえ、無効であるとの判断を示しました。 最高裁判所は、「民法は、自筆証書... 続きはこちら≫
相続させる遺言と特別受益
相続させる遺言と特別受益 民法903条1項によれば、相続人に対する遺贈は、特別受益に該当します。贈与の場合と異なり、「婚姻若しくは養子縁組のため若しくは生計の資本として」なされたことは、要件となっていません。 それでは、「相続させる」旨の遺言により相続財産の一部を取得した相続人について、遺言による遺産の取... 続きはこちら≫
自筆証書遺言の検認
自筆証書遺言の検認 質問 私の父は、昨年死亡しました。私の父の法定相続人は、私の母と私と弟です。 先日、家庭裁判所から私に書面が届きました。 その書面によれば、自筆証書遺言の検認の期日が開かれるとのことでした。 検認とは、どのような手続きでしょうか。 弁護士からの回答... 続きはこちら≫
遺留分を侵害する遺言の効力
遺留分を侵害する遺言の効力 質問 私の父は、先月、死亡しました。私の母は、私の父より先に死亡しており、私の父の法定相続人は、私と兄です。 私が公証役場で確認したところ、私の父は、私の兄にすべての遺産を相続させるという内容の公正証書遺言を作成していました。 私は、遺留分という制度があることを知りました。 私... 続きはこちら≫
遺言と推定相続人の立場
遺言と推定相続人の立場 質問 私の父は、長男である私にすべての財産を相続させる旨の公正証書遺言を作成してくれました。 私の母は、すでに死亡しており、私には、妹が一人います。 これで、私の父が死亡したときには、確実に私が私の父の財産をすべて相続できると考えてよいのでしょうか。 弁護士からの回答... 続きはこちら≫
共同遺言
共同遺言 質問 私たち夫婦には、子供が2人います。 長男は、私たち夫婦と同居しています。長女は、結婚して、私たち夫婦とは別に暮らしています。 私たち夫婦には、私名義の自宅のほか、それぞれ銀行預金があります。 私は、自宅を長男に相続させ、銀行預金を長女に相続させたいと考えています。私の妻は、銀行預金を長男に... 続きはこちら≫
封された自筆証書遺言
封された自筆証書遺言 質問 私の父は、先月の20日に死亡しました。父には、長男である私と、二男の2人の子がいます。私は、父と同居していました。 母は、父より先に死亡しました。私は、父から、生前、遺言を書いたと説明を受け、父の筆跡で遺言書と書かれた封書を託されていました。 私は、この封書を開封してもいいですか。... 続きはこちら≫