農地の相続について弁護士が解説

１　はじめに

相続する遺産のなかに田や畑などの農地がある場合、どのように対応したらよいのでしょうか。

農地は、宅地と異なり、農地法が適用されます。

農地では、宅地では求められていない手続が必要になる場合もあります。

ここでは、農地の相続について、簡単に説明します。

農地の相続についても、相続で取得した方は、所有権移転登記が必要になります。

農地を相続した場合、法令によって、農業委員会へ届出が必要になります。

また、農地を相続した後はどのようにしたらよいのでしょうか。

ここでは、相続放棄、相続をしたうえで、賃貸、売却することについて、簡単に説明します。

なお、個別の事案については、弁護士までご相談ください。

例えば、遠方に住んでいて、農業を営んでもいないので、農地を相続しても、負担になってしまう場合もあります。

相続放棄を検討する場合もあります。

例えば、農地を営んでいない方が、農地を相続する場合、農地を放置してしまうと、近隣の方に迷惑をかけることになる場合が多いと思います。

農地を放置してしまう事態を避けるため、農地を相続したうえで、近隣で農業を営んでいる方に賃貸し、耕作をしてもらう場合もあります。

農地を相続したうえで、売却する場合もあります。

もっとも、農地の売却は容易でないケースが多くありますので、あらかじめどの程度の需要があるか、確認しておいたほうが良いと思います。

農地の相続にいては、宅地などの一般的な不動産とは異なる手続きが必要になったり、異なる事情を考慮する必要があると思います。

農地の相続について、分からないことがありましたら、弁護士までご相談ください。